翻訳者を目指す人からのよくある質問・気になる情報を詳しく解説します。

翻訳者を目指す人からのよくある質問

Q.結婚して子育てしながら翻訳家として働けますか?

A.翻訳家の仕事はフリーランスならば自分で時間を作って働けて、自宅で仕事を行えるので子育てしながら行いやすい仕事でしょう。受注から契約、打ち合わせや納品まで全てメールで行えるので、育児との両立が可能です。また企業で働いている場合でも、自宅に仕事を持ち帰ることが出来れば早く帰宅できて、他の仕事より融通が利きやすい面があります。

Q.翻訳をしていて行き詰まることはありますか?

A.翻訳は誰も訳していない分野の訳をすることが多く、学問の最先端に触れています。そのため日本語の文献を自力で調べるには限界が来てしまいます。そのため外国語の原書を取り寄せて一つの言葉の翻訳に数日かけることもあります。特に医学分野では翻訳の言葉ひとつで違った意味になるので、医療機械の説明など間違えてしまうと大事故に繋がってしまいます。翻訳家を続ける限り言葉のセンスを磨いて、色々な勉強を続けていく必要があります。

Q.翻訳をしていて面白いと思ったことはありますか?

A.言語の中でも日本語は独特の言い回しをして、外国語に翻訳するにはニュアンスを表す言葉が無く、翻訳家のセンスが試されるところが面白いです。日本語の言い回しと外国語の言い回しでは、全く違った意味になることさえあるのです。そのため「意訳」と呼ばれる意味を伝えるために、原文には使われていない言葉を訳することもあります。これが増えると原作のニュアンスを壊してしまうので、翻訳家の力量が問われますが、工夫が出来る点で面白いところでもあります。

Q.翻訳家に向いている人はどんな人ですか?

A.まず勉強熱心で語学が好きで外国だけではなく、日本の文化や歴史にも詳しいことが重要です。外国の文化や歴史を理解するときには、自国のことを理解していないと本当の理解が出来ないからです。翻訳家になっても、ずっと勉強は続き、常に新しい表現や言い回しを考えて仕事をしていかなくてはなりません。言葉の流行や俗語についても理解が必要です。これらのことを勉強しながら、翻訳作業を長い時間行うので集中力が高い人が向いているでしょう。読書などで知的好奇心を満たすだけではなく、一生涯学び続けることを厭わない姿勢が優秀な翻訳家と言えます。さらに読む人の立場に立って、解りやすく適切な言葉で伝えられるセンスを持っていることも重要です。言葉通り訳していても意味が伝わらなければ翻訳ではありません。常に読む人のことを考える目線が必要なのです。