翻訳者の年収って?
企業に就職した場合は安定している
翻訳家として企業お抱えになった場合は、仕事が途切れることなく行えるでしょう。 翻訳は専門的な知識と、その国の歴史や俗語、方言などにも精通していなければなりません。 実務書の翻訳をする場合は特に、企業に就職することが多くなるでしょう。 その企業の契約書や製品の仕様書、特許書類など会社の重要書類を翻訳するので、フリーランスの人よりは就職して長く働いてくれる人を求める傾向が強いです。 正社員として採用されて、福利厚生も良く安定した収入を得られるでしょう。 翻訳家としてスキルが高くなるほど収入アップが見込めるので、勉強し続ける必要があります。 実務書の翻訳家として勤務すると、中堅サラリーマン程度の年収は見込めます。 しかし実際には翻訳家として企業に就職している人はごくわずかです。
フリーランスの翻訳家の年収
翻訳家として活躍している人の多くはフリーランスで働いています。 収入は出来高制で翻訳する文字数×単価となります。 単価が高いのは医学、金融、産業、技術などの専門的な翻訳で、専門用語なども理解しておく必要があります。 フリーランスで働く翻訳家の年収は、どれほど専門的な翻訳を早く出来るかで変わるので、 1000万円を越える人もいれば、パート収入程度の人もいます。 最近ではクラウドワーキングも盛んで、一記事の翻訳を単価いくらでと募集し、単発で翻訳を行っている人も多いです。 そのような単発の仕事でも多くこなせればまとまった収入になり、自分の働きたいだけ働けるのが魅力でしょう。 そして外国語に堪能なことはもちろんですが、日本語にも造詣が深くないと出来ない仕事です。
翻訳をする上での単価は?
フリーランスで翻訳家として働いていると、単価によって給料が大きく変わるのでよく確認しておきましょう。 単価は文字数が基準で決められて、一文字の金額や、400字詰め原稿用紙1枚の金額で決められます。 翻訳連盟の目安によると、英文の和訳が一語あたり30~50円で、和文の英訳が35~70円程度とされているので基準にすると良いでしょう。 最近の傾向では単価が安くても翻訳を受ける人が増えてきて、受注金額の値崩れを起こしています。 内職感覚で翻訳をする人が増えており、また外国人で日本語の勉強をしている人が受ける場合もあることが原因の一つです。
いつかは個人で翻訳した本を出版したい
海外の本を翻訳した場合は、契約内容によりますが、その本が売れたときに発生する印税が翻訳者にも支払われます。 その本がベストセラーになった時には、莫大な印税が入ってくるのも夢ではありません。 その印税は印税率で計算され、翻訳者のキャリアや出版社にもよりますが、3~8%程度が目安です。